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by harapeko-angel
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☆お箸のこと☆

今日はお箸のこと。
お箸が日本に伝来されたのは、紀元前のこと。古事記の中には「箸は口に運ぶ先は人のもの、もう片方の端は神様のもの」といった記述も見られる。昔はお箸には神様が降りてくると考えられていたんですね。

お箸が日本に伝わった頃、お箸は神様と一緒に食事をするための「神器」であり、神事が終わればそのたびに新調していたので、何度もくり返し使う物ではなかった。お箸が繰り返して使う日常の道具として定着したのは12世紀頃のこと。その後、清潔好きな江戸庶民によって「使いきりばし箸」が使われるようになった。これが進化して割り箸が登場したのは19世紀終わりのこと。「割り箸」のルーツは意外と新しい。

その割り箸が最近、問題になっている。世界中で箸の文化の国はたくさんあるが、使い捨ての「割り箸」を大量消費するのは日本だけ。日本国内だけで年間250億膳が消費される。これは赤ちゃんからお年寄りまで国民一人当たり年間200膳使う計算になる。割り箸のため、世界のあちこちで森林が伐採され、洪水や異常気象を引き起こす原因になっているという。

日本の箸の一番の特徴は、家庭で自分専用の「お箸」が決まっていること。日本以外の地域では、家庭で個人専用のスプーンやフォークを決める事はないようだし、同じお箸の文化を持つアジア諸国でも、いくつかの箸をみんなで共用している。自分用の箸が決まっているのは、世界中で日本だけに見られる風習であり、文化なんですね。

この素敵な日本の文化の継承と地球環境を大切にしようとマイ箸を持ち歩くようになって数ヶ月。「神様が降りて来る」という箸を持ち歩けば、いつもお守りも持って歩いているようなもの。きっと食い逸れることもないはず(笑)
☆お箸のこと☆_d0012323_2371619.jpg

by harapeko-angel | 2007-08-07 23:16 | 雑学